カスハラ防止条例から学ぶ、アサーティブなコミュニケーション

こんにちは。

「キャリア支援」×「話し方」で、社会で頑張る人を応援する

キャリアカウンセラー・ボイトレコーチの中川香織です。

首都圏は桜の季節ですが、残念ながら雨の日が続き、青空が

とても待ち遠しく感じます。

 

自分はカスハラとは関係ない?

前回のブログで取り上げましたが、2025年4月1日、東京都や北海道などで

全国初となる「カスタマーハラスメント防止条例」が施行されました。

これは、接客業などの現場で働く人々を、不当な言動や理不尽な要求から

守るための大切なルールです。

 

ハラスメント的な言動をする背景とは?

私たちは自身のなかに「〇〇べきである」「〇〇であってほしい」

という思いは必ずあるはずです。それに反する人や出来事に遭遇すると、

つい感情的になってしまい、そのときの言動がハラスメントになる

ケースがあります。そこで、私たち一人ひとりに求められているのは、

お互いが安心できる関わり方=「アサーティブなコミュニケーション」

です。

 

アサーティブなコミュニケーションとは…

「アサーティブ(assertive)」には「自己主張をする」という意味が

あります。「自己主張」とはいっても、一方的に自分の主張を伝える

のではなく、相手の気持ちに配慮し、かつ自分の気持ちも大切にする

伝え方のことをいいます。

 

実生活で使えるアサーティブな自己表現のポイント

①主語は「私」で伝える(Iメッセージ)

相手(you)を責めず、私(i)を主語にして、自分の感情として伝える

ことで、受け止められやすくなります。

×「あなたの〇〇が悪い!」

◎「私は〇〇で困っているため、〇〇していただけますか」

◎「あなたが〇〇してくれると、私はとても嬉しいです」

 

② 相手の立場も認める前提をつける

まず「相手にも理由がある」と認めてから伝えると、対話が穏やかに

なります。自分の意見を曲げ、我慢することは、その場での衝突を

避けられるかもしれませんが、それでは本質的な問題の解決とは

言えず、自分の気持ちに嘘をつくことになります。

誠実な対応とはいえませんね。

客側と店舗側、などの関係を利用して、相手を下に見て、

威圧的な態度をとるといったこともあってはなりません。

あくまでも対等な立場で伝えることが大切です。

×「こんなの納得できない!」

◎「お忙しいところ恐れ入りますが、〇〇について確認させてください」

 

③感情を表すのは、 言葉だけではない!

アサーティブな態度は、相手に攻撃的な印象を与えることがあります。

ハッキリと自己主張することで、相手は「攻撃された」と感じ、傷つく

可能性があります。そのため、アサーティブなコミュニケーションに

おいては、「言葉の選び方」も大切ですが、伝えるときの表情、声の

トーン、抑揚、スピードなど、視覚情報、聴覚情報などの「非言語

コミュニケーション」にも気を配ることが重要です。例えば、目も

あわせずに、低いトーンで「お忙しいところ、恐れ入りますが」と

ぶっきらぼうな口調で言っても、気持ちは伝わりづらいでしょう。

 

自分を大切にすることが、相手への配慮にもつながる


カスハラ防止条例が伝えたいのは、「誰もが安心して働ける社会を、

みんなでつくっていこう」というメッセージです。

性格や考え方を変える必要はありません。コミュニケーションのスキルは

トレーニングすることで身に着けられます。

アサーティブなコミュニケーションのスキルを習得して、日常生活や

職場おける人間関係の構築に役立てていただければと思います。